治療の流れ 通院期間・回数
① 初診相談
問診票の記入をお願いし、悩みや希望を伺います。
治療方法、治療の開始時期、装置、費用、リスクや副作用について説明します
個人差はありますが、通院回数1回を予定しております。
② 検査
顔や口の写真、歯型、レントゲン写真、顎の状態などの資料をとります。
個人差はありますが、通院回数1~3回を予定しております。
③ 治療計画の説明
検査結果をお伝えし、使用予定の装置、治療方法、治療期間について説明します。
個人差はありますが、通院回数1回を予定しております。
④ 治療
歯に装置をつけ、歯を移動します。
個人差はありますが、治療期間約2年半~4年、通院回数30~48回を予定しております。
⑤ 保定・経過観察
動的治療は終了し装置が外れた後、歯の後戻り防止する装置を使用し経過を観察ます。
個人差はありますが、治療期間約2年、通院回数5~8回を予定しております。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1,2週間で慣れてきます。
- 歯の動き方には個人差があり、予測された治療期間が延長する可能性があります。
- 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜まりやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがって、ハミガキを適切に行い、お口の中を清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期機に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着して歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 矯正歯科装置などにより金属アレルギー症状がでることがあります。
- 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
- 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
- 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせにあった状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
- 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合わせの「後戻り」が生じる可能性があります。
- あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合わせに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合わせが変化する可能性があります。
- 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
※この記載は今後修正が加えられる可能性があります。
治療の内容
歯の表側からの矯正装置
歯の表側に固定した装置とワイヤーを通して、歯などに力をかけてゆっくり動かして治していきます。装置は大部分がセラミックでできており、審美性に配慮された金属が一部使用されています。ワイヤーの色調は、コーティングにより金属色をおさえたホワイトトーンになっています。
- 利点
- 従来の装置である
- 他の装置と比較して適応症が広い
- 他の装置と比較して費用が抑えられる
- 欠点
- 他の装置と比較して目立ちやすい
- ハミガキなど清掃がしにくい
- 他金属を使用するのでアレルギーの心配がある
● 料金
矯正歯科治療は公的健康保険の適用外の自費診療(自由診療)となります。
検査・診断料(検査ごとに) | 44,000円(税込み 48,400円) |
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矯正料金 | 660,000円(税込み 726,000円) |
再診料(通院ごとに) | 3,300~4,400円(税込み 3,630~4,840円) |
歯の裏側からの矯正装置
歯の裏側に固定した装置とワイヤーを通して、歯などに力をかけてゆっくり動かして治していきます。装置やワイヤーは金属性です。
- 利点
- 目立ちにくい
- 欠点
- ハミガキなど清掃がしにくい
- 他の装置と比較して異物感が強い
- 金属を使用するのでアレルギーの心配がある
- 他の装置と比較して費用がかかる
- 他の装置と比較してチェアタイムが長い
- 他の装置と比較して適応症に制限がある
● 料金
矯正歯科治療は公的健康保険の適用外の自費診療(自由診療)となります。
検査・診断料(検査ごとに) | 44,000円(税込み 48,400円) |
---|---|
片顎舌側矯正料金 | 660,000+330,000円(税込み 1,089,000円) |
両顎舌側矯正料金 | 660,000+660,000円(税込み 1,452,000円) |
再診料(通院ごとに) | 3,300~4,400円(税込み 3,630~4,840円) |
マウスピース型の矯正装置
取り外しが可能な透明のマウスピース型の装置を通して、歯などに力をかけてゆっくり動かして治していきます。
- 利点
- 目立ちにくい
- ハミガキなど清掃がしやすい
- 他の装置と比較してチェアタイムが短い
- 金属を使用しないのでアレルギーの心配が少ない
- 欠点
- 1日約22時間の装置装着と自己管理が必要
- 他の装置と比較して費用がかかる
- 他の装置と比較して適応症が限られている
- 日本の薬機法上の医療機器にも歯科技工士法の矯正装置にも該当しない
● マウスピース型矯正装置に関して
未承認医薬品等であること
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
入手経路
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は米国アライン・テクノロジー社(AlignTechnology,Inc.)の製品であり、アライン・テクノロジー社の日本法人であるインビザライン・ジャパン株式会社を介して入手しています。
国内の承認医薬品等の有無
国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
諸外国における安全性に係る情報
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
医薬品副作用被害救済制度の対象外であること
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
● 料金
矯正歯科治療は公的健康保険の適用外の自費診療(自由診療)となります。
検査・診断料(検査ごとに) | 44,000円(税込み 48,400円) |
---|---|
マウスピース型矯正装置 (インビザライン)検査・診断料 |
74,000円(税込み 81,400円) |
マウスピース型矯正装置 (インビザライン)矯正料金 |
660,000+308,000円(税込み 1,064,800円) |
再診料(通院ごとに) | 3,300~4,400円(税込み 3,630~4,840円) |
小児期の矯正
子供の歯がある混合歯列の時期で、第二大臼歯と呼ばれる大人の歯が生える前に行う初期治療(一期治療)です。個人差はありますが、6から11歳ぐらいの時期が多いです。一期治療の終了後には、大人の歯の仕上げの治療(二期治療)が必要になります。歯並びに悪影響を及ぼす癖や習慣の是正、大人の歯の交換のサポート、あごの成長発育のサポートをするなど、一期治療は二期治療の土台作りを目的としています。
● 料金
矯正歯科治療は公的健康保険の適用外の自費診療(自由診療)となります。
検査・診断料(検査ごとに) | 44,000円(税込み 48,400円) |
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小児矯正一期治療 | 330,000円(税込み 363,000円) |
小児矯正二期治療 | 330,000円(税込み 363,000円) |
再診料(通院ごとに) | 3,300~4,400円(税込み 3,630~4,840円) |